【要点】
・イタリアのロケット製造企業であるアヴィオ社は、台湾宇宙庁(TASA)と衛星打ち上げに関する新たな契約を締結しました。
・2028年にフランス領ギアナにあるクールー宇宙基地から、同社の「ベガC」ロケットを用いて打ち上げが実施される予定です。
・搭載されるペイロード(ロケットに積載される貨物)は、台湾が開発する地球観測衛星「FORMOSAT-8」シリーズのA、B、C、Dの計4機となります。
・これらの衛星は、高度約560kmのSSO(太陽同期軌道:常に同じ太陽高度で地表を観測できる軌道)への投入を目指しています。
・FORMOSAT-8は、地上を詳細に撮影可能な高分解能の光学リモートセンシング(遠隔探査)機能を備えた、200キログラム級の小型衛星です。
・今回のプロジェクトは、台湾が推進する第3期国家宇宙技術開発計画における、自国製衛星コンステレーション(複数の衛星を連携させて運用するシステム)構築の一環です。
・アヴィオ社にとっては、欧州宇宙機関(ESA)の枠組み外で直接受注した重要な商業契約の一つとして位置付けられています。
【編集部コメント】
今回の契約は、台湾が進める独自の地球観測網構築に向けた具体的な進展を示すものです。4機の高分解能光学衛星を一度に投入することで、災害監視や国土保全における観測頻度の向上が期待されます。また、欧州のベガCロケットが非加盟国である台湾から受注を獲得した事実は、ロケットの運用再開に向けた信頼性の回復と、国際的な商業市場における競争力の維持を象徴する動きといえます。
【出典情報】
公式リリース
AVIO ANNOUNCES TWO VEGA C LAUNCH SERVICE AGREEMENTS FOR OVER 100M€
TASA | FORMOSAT-8
TASA | FORMOSAT-9
参照情報(報道)
European Spaceflight
聯合報(UDN)