【要点】
・ESAに関連する研究として、商用5G NR信号とGNSSを統合し、都市環境での測位の信頼性向上を狙う枠組みが報告された。
・目的は、ビル街などでGNSS信号が劣化・遮蔽される状況でも測位を維持しやすくすることにある。
・提案手法は、5G NR(第5世代移動通信の無線方式)の信号追尾・測距情報を測位に活用する。
・論文は学術誌Satellite Navigationで2025年に公開された。
・GNSSは衛星測位(複数衛星の信号から位置を推定する)で、5Gは地上通信インフラ由来の信号源として補完に使う位置付けである。
・将来の通信・測位融合(6Gを含む)を見据えた技術要素として整理されている。
【編集部コメント】
本成果は、欧州宇宙機関が進める測位技術革新プログラムの一環として位置付けられます。地上通信網と衛星網を統合する「非地上系ネットワーク」の進展を象徴する動きです。単なる通信の高速化に留まらず、測位と通信が融合した新たな社会基盤を欧州主導で構築しようとする戦略的な意図が読み取れます。
【出典情報】
公式リリース
When satellites fall short: How 5G and GNSS team up for reliable urban positioning
5G NR robust tracking and positioning with GNSS assistance

参照情報(報道)
SpaceDaily
GPSDaily