【要点】
・ニュージーランドのドーン・エアロスペース社は、12月22日、開発中の宇宙往還機「Mk-II オーロラ」の最新の飛行試験映像を公開した。
・本機は「スペースプレーン(滑走路から自力で離着陸して宇宙と地上を往復する機体)」の試作機であり、低コストな宇宙アクセスの実現を目指している。
・2025年の試験キャンペーンを通じて、高度約25kmへの到達やマッハ1.1の超音速飛行に成功し、機体の安定した制御性能を実証した。
・報道によると、同社は2025年末までに、高度100kmの宇宙の境界である「カーマン・ライン」への到達と1日2回の飛行を目標としている。
・映像では、過酸化水素とケロシンを燃料とするロケットエンジンの点火や、空港での迅速な再飛行準備(ターンアラウンド)の様子が紹介された。
・開発中の本機は、将来的に衛星を軌道へ投入する2段式ロケット「Mk-III」の実現に向けた重要な技術実証の役割を担う。
・同社は、垂直打ち上げ施設を必要としない「サブオービタル(軌道に乗らずに宇宙空間へ到達して帰還する飛行形態)」サービスの提供を計画している。
・2025年12月には米国の大学機関の観測機器を搭載した飛行に成功しており、科学研究用の商用プラットフォームとしての実用性を示した。
【編集部コメント】
ドーン・エアロスペース社の取り組みは、垂直打ち上げ型に依存しない持続可能な宇宙アクセスの実現を目指す一環として位置付けられます。既存の空港インフラを活用し、航空機と同等の運用サイクルで宇宙空間に到達するスペースプレーン方式は、サブオービタル研究や超小型衛星打ち上げのコスト構造を抜本的に変革する可能性を秘めています。2025年の試験成功と商用ペイロードの運用実績は、2026年以降のサービス本格化に向けた重要な技術的マイルストーンを達成したものと整理できます。
【出典情報】
公式リリース
Dawn Successfully Flies Cal Poly Student-Built Payload Aboard Aurora Spaceplane
参照情報(報道)
Dailymotion
Space.com