【要点】
・米国の宇宙新興企業Stoke Space(ストーク・スペース)は、12月24日、ワシントン州モーゼスレイクにて試作機の飛行試験を実施した。
・「Hopper 2(ホッパー2)」と命名された機体は、垂直離着陸(VTVL:ロケットを垂直に打ち上げ、垂直に降ろす技術)の完遂に成功した。
・この試験は、将来的に運用を予定している完全再使用型ロケットの上段部分(第2段)の開発に向けた技術実証を目的としている。
・試作機には、大気圏再突入時の過酷な熱負荷に耐えるための独自の冷却式熱防御システムが試験的に搭載された。
・報道によると、機体は設定された高度まで上昇した後、精密な姿勢制御を行って指定の着陸地点へと正確に帰還した。
・実証されたVTVL技術は、LEO(高度2,000km以下の低軌道)へ衛星を投入した後の機体を迅速に回収し、再使用するための基盤となる。
・同社は今回の成功を受け、2026年以降に予定されている軌道投入試験に向けた開発工程を加速させる方針を示した。
【編集部コメント】
StokeSpaceによる「Hopper2」の試験成功は、SpaceXのStarshipに続く、ロケット全段の完全再使用化に向けた重要な一歩となります。特に第2段の回収は、軌道速度からの帰還という極めて高い熱적・力学的障壁がありますが、同社の冷却型エンジン技術はその解決策として期待されています。これは宇宙輸送の経済性を根本から変革し、打ち上げ頻度を飛躍的に高めようとする民間主導の開発競争の一環として位置付けられます。
【出典情報】
公式リリース
Stoke Space Successfully Completes Hopper 2 Flight Test at Moses Lake

参照情報(報道)
SpaceNews
Dailymotion