【要点】
・米国の宇宙ベンチャー企業であるデザートワークス・プロパルジョン社は、国内での電気推進システムの開発および試験能力を強化したと発表しました。
・今回の能力拡大は、米国内の製造パートナーとの提携および試験用真空施設の増強を通じて実施されます。
・同社は、イオンエンジン(電気エネルギーでイオンを加速して推力を得る効率的な推進装置)などの高度な電気推進技術を専門としています。
・2025年12月22日の公表によれば、本取り組みはLEO(高度2,000km以下の低軌道)衛星や深宇宙探査における需要増大に対応するものです。
・国内での一貫した製造体制を構築することで、海外サプライヤーへの依存を低減し、サプライチェーンの安定化と強靱化を図ります。
・ホール効果推進機(プラズマを利用した高効率な電気推進機の一種)などの次世代技術の製品化を加速させることを目的としています。
・同社独自の特許技術である「環状イオンエンジン」について、設計から実証試験までの全工程を米国内で完結できる体制を整える計画です。
【編集部コメント】
本件は、米国が進める宇宙関連サプライチェーンの国内回帰と強靱化に向けた取り組みの一環として位置付けられます。高度な電気推進技術の国内生産体制を整えることで、安全保障上のリスク低減と機密保持の両立を図る狙いがあります。小型衛星の大量配備が進む中で、高効率なエンジンの安定供給能力の確保は、民間および軍事の両面で宇宙活動の基盤を支える重要な構造的整理といえます。
【出典情報】
公式リリース
公式リリースなし
参照情報(報道)
SpaceNews
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