【要点】
・米国のスターフィッシュ・スペース社とインパルス・スペース社は、LEO(高度2,000km以下の低軌道)における共同実証ミッションを成功させました。
・本ミッションでは、サービス専用機「Otter Pup」と軌道輸送機「Mira」が連携し、宇宙空間での自律的な接近とドッキング関連操作を実施しました。
・2025年12月24日の発表によると、両機はRPO(近接近傍操作:対象となる衛星に安全に近づき位置を保つ技術)のすべての段階を完了しました。
・スターフィッシュ社が開発したOtter Pupは、独自の把持(対象をつかむ)機構を用いて、運用中の衛星を回収または保守することを目的に設計されています。
・インパルス社のMiraは、打ち上げ後にペイロード(ロケットが運ぶ荷物)を目的の軌道まで精密に届ける「ラストワンマイル」の役割を担いました。
・軌道上での衛星サービスは、寿命を迎えた衛星の寿命延長や故障した機体の修理を可能にする、次世代の宇宙インフラ技術として期待されています。
・今回の成功は、深刻な問題となっているスペースデブリ(宇宙ゴミ:制御不能な人工衛星や部品)の積極的な除去に向けた重要な技術実証となりました。
・両社は本成果に基づき、2026年以降に予定されている商用衛星や国防総省向けの軌道上保守サービスの展開を加速させる方針です。
【編集部コメント】
本実証の成功は、衛星の「打ち切り」から「持続可能な利用」へと宇宙産業が転換する大きな一歩です。自律的なドッキングや近接操作技術は、衛星寿命の延長やデブリ除去に不可欠であり、低軌道経済圏の安定的な維持を支える重要な一環として位置付けられます。スタートアップ同士の機動的な連携による成果は、宇宙物流市場の成熟を象徴しています。
【出典情報】
公式リリース
Starfish Space Completes Autonomous Rendezvous and Proximity Mission in LEO with Impulse Space
参照情報(報道)
Space Connect