【要点】
・2025年12月22日付の報道によると、米国フロリダ州のスタートアップMax Spaceが商業宇宙ステーション「Thunderbird Station」の計画を公表した。
・同社は、1回のロケット打上げで収納状態の機体を軌道へ運び、宇宙で拡張する展開式(打上げ時に折りたたみ、軌道上で広げる)構造を採るとしている。
・報道によると、拡張後の与圧容積は350立方メートルで、国際宇宙ステーション(ISS)の約1,005立方メートルと比べて約3分の1規模だとしている。
・居住・運用面では、常駐4人まで、短期滞在では最大8人までの利用を想定し、個室区画や共用スペースを柔軟に構成できるとしている。
・初期構成として60超のペイロード(搭載機器)用ロッカーを備え、グローブボックス(密閉した作業箱)や顕微鏡、植物育成チャンバーなどを用いた研究・製造・医薬関連の実験を支えるとしている。
・報道によると、元NASA宇宙飛行士のNicole Stott氏が計画に関与し、社内の設計・エンジニアリングチームの検討を支援しているという。
・同社は小型プロトタイプを2027年初頭に打ち上げ、軌道デブリ(運用を終えた機体や破片)防護システムの実環境試験を行い、2029年にFalcon 9で実機を打ち上げる暫定計画を示した。
【編集部コメント】
ISS後の商業LEO拠点が模索される中、組立てを前提としない単一打上げ型は、打上げ回数と立上げ期間の圧縮を狙う設計として位置付けられる。一方で、デブリ防護や長期居住に関わる安全性・運用性の実証が鍵となり、2027年の軌道上試験が計画の実現性を測る節目になりそうだ。
【出典情報】
公式リリース
Thunderbird Station(Max Space)
参照情報(報道)
TechSpot