【要点】
・2025/12/20付のNASAの状況報告として、国際宇宙ステーション(ISS)で「DNA Nano Therapeutics- Demo 2」を実施した。
・NASA宇宙飛行士ジョニー・キムが、微小重力科学グローブボックス(密閉型の実験作業箱)内で試料を取り扱った。
・キム宇宙飛行士は、タンパク質とJanus baseナノ材料(DNA塩基対を模倣する小分子)を混合し、材料形成の挙動を確認した。
・NASAによると本調査は、制御自己組織化(分子が自発的に規則構造を作る現象を制御する手法)により、DNAを模したナノ材料を軌道上で製造できるかを評価する。
・NASAは、同種ナノ材料が治療薬やワクチンの送達(体内の標的部位へ届ける技術)や再生医療での利用が見込まれるとしている。
・NASAは、現行の製造方法には高い毒性、室温での低安定性、生体適合性(人体と相性よく機能する性質)の不足などの制約があると説明している。
【編集部コメント】
微小重力下での自己組織化を利用した医薬材料の製造検証は、有人探査での医療資材の内製化と、地上での低毒性・高安定ナノ材料開発の両面に関わる。NASAが状況報告で実験内容を示した点は、ISSを研究開発拠点として活用する取り組みの一環として整理できる。
【出典情報】
公式リリース
公式リリースなし

参照情報(報道)
Astrobiology