【要点】 ・米ブルー・オリジン(Blue Origin)は2025年12月20日、有人宇宙飛行ミッション「NS-37」を実施した。 ・再使用型ロケット「ニュー・シェパード(New Shepard)」が西テキサスの発射場(Launch Site One)から打ち上げられた。 ・今回のクルーにはESA(欧州宇宙機関)のシステムエンジニアであるミカエラ・ベントハウス(Michaela Benthaus)氏が含まれる。 ・ベントハウス氏は車椅子利用者であり、カーマン・ライン(Kármán line:高度100km)を越えた初の車椅子ユーザーとなった。 ・カプセルは宇宙空間の境界を越えた後、パラシュートを展開して無事に砂漠へ着陸した。 ・ミッション全体の飛行時間は約10分間で、乗員は数分間の微小重力(Microgravity)を体験した。 ・同社はこれを「宇宙へのアクセス拡大」を象徴するミッションと位置付け、アクセシビリティ向上への取り組みを強調している。 ・NS-37は同社にとって37回目のニュー・シェパード打ち上げであり、有人飛行としては16回目となる。

【編集部コメント】 パラアスリートや障害を持つ専門家が宇宙へ行く事例は、ESAの「Parastronaut」構想などでも議論されてきたが、商業サブオービタル飛行においてそれが実証された意義は大きい。 有人宇宙船の設計において、身体的制約を持つ搭乗者をいかに安全に受け入れるかという工学的・運用的知見は、将来の宇宙旅行の大衆化に向けた重要なデータとなるだろう。
【出典情報】
公式リリース
New Shepard Completes 37th Mission:https://www.blueorigin.com/ja-JP/news/new-shepard-ns-37-mission

参照情報(報道)
Sky News:https://news.sky.com/story/engineer-becomes-first-wheelchair-user-in-space-onboard-blue-origin-flight-13486209

AP(補足確認):https://apnews.com/article/e1b993bc7a66a1d587d94a0fb37aff8f