【要点】

・インド宇宙研究機関(ISRO)が、2014年以降に34カ国の外国衛星を累計390機打ち上げたことが報じられました。
・これらのミッションを通じてインドが得た外貨収入は、累計で約2億4000万ドルに達しています。
・商業部門を担うニュースペース・インディア社(NSIL)が、世界各国の企業や機関からの受注プロセスを主導しました。
・打ち上げ任務の多くは、通信や地球観測を目的としたLEO(高度2,000km以下の低軌道)への衛星投入です。
・主に使用された機体は、信頼性の高いPSLV(中小型衛星を運ぶ主力ロケット)や大型のLVM3(インドで最も強力な重量級ロケット)です。
・対象週内となる2025年12月24日には、米国企業の大型通信衛星の軌道投入に成功し、最新の実績を積み上げました。
・この実績により、インドは世界の商用打ち上げ市場における主要なサービス提供者としての地位を固めました。

【編集部コメント】

ISROの商業展開は、低コストで高信頼な打ち上げ手段を国際市場へ提供する戦略の一環として位置付けられます。NSILを通じた受注拡大により、宇宙開発が外貨獲得を支える経済的柱へと構造的に整理されています。米国企業の大型衛星受注の成功は、インドの技術力が世界水準にあることを示しています。

【出典情報】

公式リリース
PARLIAMENT QUESTION: FOREIGN AND INDIGENOUS SATELLITES LAUNCHED BY INDIA

参照情報(報道)

【要点】

・インド宇宙研究機関(ISRO:Indian Space Research Organisation)が過去約10年間で390機の外国衛星を打ち上げたことが報じられた。 ・2014年から現在までに34カ国の顧客に対し打ち上げサービスを提供してきた実績が公開された。 ・この期間にインドが得た商業打ち上げによる外貨収入は累計で数億ドル規模に達するとされる。 ・商業契約の多くはISROの商業部門であるニュースペース・インディア(NSIL:NewSpace India Limited)を通じて締結された。 ・打ち上げ機としては信頼性の高いPSLV(Polar Satellite Launch Vehicle)や大型のLVM3などが使用されている。 ・最大の顧客国は米国であり、全390機のうち232機が米国籍の衛星であったと報じられている。 ・2025年12月24日には米国企業の大型通信衛星の打ち上げにも成功し、その実績をさらに伸ばした。 ・ISROは低コストかつ高信頼な宇宙アクセスを提供することで、世界の商業打ち上げ市場における主要プレイヤーの地位を確立している。

【編集部コメント】

「390機」という数字のインパクトもさることながら、その過半数が宇宙大国である米国の衛星であるという事実が、インドの立ち位置を如実に表している。 ハイエンドな大型衛星から小型のキューブサットまで、西側の顧客が「政治的に利用しやすく、コストパフォーマンスが良い」選択肢としてISROを重用している構造が見て取れる。 NSILの営業力強化により、この傾向は今後も続くだろう。

【出典情報】

公式リリース Foreign and Indigenous Satellites Launched by India (PIB):https://www.pib.gov.in/PressReleaseIframePage.aspx?PRID=2110830 ※参照用として過去の公式データを引用 参照情報(報道) NewsBytes:https://www.newsbytesapp.com/news/science/isro-s-global-launch-tally-hits-390-satellites-for-34-countries/story The Economic Times:https://manufacturing.economictimes.indiatimes.com/news/aerospace-defence/isro-revolutionizes-global-space-launches-with-390-satellites-since-2014/126187452space-power-390-satellites-launched-for-34-countries-since-2014-article-13743165.html target=”_blank”>Moneycontrol
ETManufacturing(The Economic Times)