【要点】
・クラトス(Kratos Defense & Security Solutions, Inc.)は2025年12月30日、エポック(EPOCH)コマンド&コントロール(C2:地上からの指令送出・監視系)とワンサット(OneSat)の統合に関する工場受入試験(Factory Acceptance Test:顧客受入前の適合確認試験)の完了を発表した。
・対象は、エアバス・ディフェンス・アンド・スペース(Airbus Defence and Space)のワンサット(OneSat)ソフトウェア定義衛星(Software-Defined Satellite:ソフト更新等で機能・運用を変更できる衛星)プラットフォームである。
・同社は、ワンサット(OneSat)の動的な構成変更や頻繁な更新、搭載側の自律性に対応するため、エポック(EPOCH)C2の最近のリリースに新機能を追加したとしている。
・受入試験では、クラトス(Kratos)とエアバス(Airbus)の技術者が、エポック(EPOCH)システムのハードウェア/ソフトウェアが設計通りに動作することを確認した。
・あわせて、模擬衛星(Simulated Satellite)との通信が可能であることを検証し、安全性および冗長性の要件を満たすことを確認した。
・同社は、全てのミッション・シナリオの試験を完了し、システムがエアバス(Airbus)に受け入れられ、納入と運用開始の準備が整ったとしている。
・エアバス・ディフェンス・アンド・スペース(Airbus Defence and Space)は、エポック(EPOCH)システムの信頼性と性能への信頼が高まったとし、打上げ準備に向けた重要な前進と位置付けた。
・クラトス(Kratos)は、ソフトウェア定義衛星(Software-Defined Satellite)対応の地上系として、指令・監視に加え、トラフィック計画、リソース・オーケストレーション(Resource Orchestration:資源配分の自動調整)、性能監視の機能開発も進めていると述べた。
【編集部コメント】
ソフトウェア定義衛星は、軌道上での再構成により運用柔軟性を高める一方、地上管制系の要件を複雑化させる。今回の受入試験完了は、ワンサット運用に必要な地上系の適合性を示す節目として位置付けられる。
【出典情報】
公式リリース
Kratos Successfully Completes First Factory Acceptance Test of EPOCH® Command and Control System with Airbus’ Software-Defined Satellite
参照情報(報道)
Defence Industry Europe