【要点】
・米航空宇宙局(NASA:National Aeronautics and Space Administration)は、アルテミスII(Artemis II)を月周回ではなく月フライバイ(Lunar Flyby:月の近傍を通過して地球へ帰還する飛行)と位置付け、有人で月へ向かう試験飛行と説明している。
・アルテミスII(Artemis II)は、スペース・ローンチ・システム(SLS:Space Launch System)ロケットとオリオン(Orion)宇宙船による、初の有人飛行である。
・NASA(National Aeronautics and Space Administration)によると、ミッション期間は約10日で、深宇宙環境で乗員搭乗下における宇宙船システムの作動を確認することが主目的である。
・搭乗員は4名で、リード・ワイズマン(Reid Wiseman:コマンダー)、ビクター・グローバー(Victor Glover:パイロット)、クリスティーナ・コック(Christina Hammock Koch:ミッション・スペシャリスト)、ジェレミー・ハンセン(Jeremy Hansen:ミッション・スペシャリスト、カナダ宇宙庁)で構成される。
・NASA(National Aeronautics and Space Administration)は、打上げ後およそ2日間でオリオン(Orion)のシステム点検を行い、地球近傍で目標指向の実証(Targeting Demonstration:航法・誘導の確認)を実施したうえで月へ向かう流れを示している。
・オリオン(Orion)では生命維持(Life Support:呼吸可能な空気の生成、二酸化炭素と水蒸気の除去など)を評価し、運動時(代謝が高い状態)と睡眠時(代謝が低い状態)の双方で試験する計画だとしている。
・NASA(National Aeronautics and Space Administration)は、アルテミスII(Artemis II)が無人のアルテミスI(Artemis I)の成果を踏まえ、深宇宙ミッションに必要な広範な能力の実証になると説明している。
・科学面では、地球から遠ざかった環境と視点を活用し、地上の研究者と連携して将来の有人宇宙飛行に資する調査活動を支援するとしている。
【編集部コメント】
アルテミスII(ArtemisII)は、月面着陸ではなく有人での深宇宙運用を検証する試験段階に位置付けられる。SLS(SpaceLaunchSystem)とオリオン(Orion)の統合運用や生命維持の確認を通じ、以後の月面ミッションへ段階的に移行する枠組みの一部となる。
【出典情報】
公式リリース
Artemis II
Our Artemis Crew
参照情報(報道)
Space.com
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