【要点】
・ロシアのRSCエネルギアが、人工重力を得ることを目的とした宇宙船/宇宙施設の構想で特許を取得したと報じられた
・居住モジュールを回転させ、遠心力により重力に近い環境を作る設計が想定されている
・報道によると、半径約40mで毎分約5回転とすることで、地上重力の約半分に相当する環境を目標にしている
・目的は、長期滞在で問題となる筋力低下や骨密度低下など、微小重力による健康影響の軽減とされる
・中心側に回転しない区画を持ち、回転部と非回転部をつなぐ気密ジョイント(気密を保つ接続部)を用いる構造が示されている
・複数のモジュールを軌道上で組み立て、展開後に回転を開始する運用が想定されている
・同様の回転居住概念は過去にも提案があるが、報道では構造面の課題を意識した設計として紹介されている
・現時点で建造計画や実装時期は示されておらず、特許段階の構想として扱う必要がある
【編集部コメント】
人工重力は長期有人ミッションの健康リスク低減策として議論されてきたが、実用化には構造設計、接続部の信頼性、運用手順など多くの技術課題がある。今回の報道は、回転部と非回転部を分けた構造や軌道上組立の考え方を示しており、特許段階の提案として今後の具体化の有無を継続確認したい。
【出典情報】
公式リリース
公式リリース:なし
参照情報(報道)
The Brighter Side of News:https://www.thebrighterside.news/post/russia-patents-a-modular-spacecraft-designed-to-create-artificial-gravity/
Gadgets 360:https://www.gadgets360.com/science/news/russia-patents-rotating-space-station-design-to-create-artificial-gravity-for-long-duration-missions-9932473