【要点】

・ニュージーランド(New Zealand)のゼニス・テクニカ(Zenith Tecnica)が、宇宙航空向けの金属3Dプリント製造事業を拡大していると報じられた ・同社は電子ビーム溶解(EBM:Electron Beam Melting)技術を用いたチタン(Titanium)造形に強みを持つ ・EBM技術は、従来の製造法では困難な複雑な形状の金属部品を一体で成形することを可能にする ・報道によると、同社は米国のロケットエンジン開発企業ウルサ・メジャー(Ursa Major)に対し、エンジン部品を供給している ・この技術により、ロケットエンジンの組立工程が簡素化され、部品点数の削減や軽量化が実現されている ・同社は2025年時点で、NASAの小惑星探査機「サイキ(Psyche)」向けの部品製造など、複数の宇宙ミッションに関与した実績を持つ ・地理的な距離があるニュージーランド企業が、高度な技術力を背景に米国の宇宙サプライチェーンに深く組み込まれている事例である ・金属積層造形(AM)は、推進系部品など高温・高荷重に耐える高性能部品の製造手段として、宇宙産業での採用が標準化しつつある

【編集部コメント】

本件は、ロケットエンジン部品で活用が広がる金属積層造形(AM)分野において、ニュージーランドの専門企業が米国の宇宙サプライチェーンに参画している事例として位置付けられる。 EBM(電子ビーム溶解)のような高度な特定技術を持つサプライヤーが、地理的な制約を超えて重要部品の供給網に組み込まれる動きは、宇宙産業におけるグローバルな分業体制の深化を示している。 特に、ウルサ・メジャーのような新興ロケット企業が、製造の柔軟性を求めて海外のAM専門企業を活用する傾向が見て取れる。

【出典情報】

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参照情報(報道) The Post:https://www.thepost.co.nz/business/360896865/kiwi-engine-could-change-spaceflight Additive Manufacturing Media:https://www.additivemanufacturing.media/news/zenith-tecnica-manufactures-3d-printed-hardware-for-nasa-psyche-mission