【要点】

・複数の報道によると、インドのフォトニクス関連企業オリー・スペース(olee.space)が、無線レーザー通信(wireless laser communication)の実証結果を発表した。
・実証は、距離20kmで10Gbpsのデータ伝送を行ったとされる。
・システム構成の約85%がインド国内調達(indigenous components)で、設計・製造・試験も国内で実施したと説明されている。
・安定したリンク維持の要素として、高精度ジンバル(gimbal)と高速ステアリングミラー(fast steering mirror)を含む二段階の安定化(dual-stage stabilisation)構成が言及されている。
・検証では、通信キャリア級とされるリンク可用性99.9999%を達成したと報じられている。
・無線レーザー通信は、周波数(RF:radio frequency)帯域のライセンス制約を受けにくい点や、傍受されにくさ等が利点として挙げられている。
・資金投入から約4か月で設計からフィールド実証まで到達したとされ、開発期間についても言及がある。
・将来的な適用先として、陸上・海上・航空・高高度プラットフォーム(HAPS:high-altitude platform systems)や宇宙ベース用途への展開可能性が説明されている。

【編集部コメント】

本件は、光を用いる自由空間光通信(FSO:free-space optics)を長距離・高速で成立させるための追尾・安定化と信頼性評価を示した事例として整理できる。今後は、運用条件の違い(気象・揺動・移動体)で同等の可用性を確保できるかが実装上の論点となる。

【出典情報】

公式リリース
公式リリース:なし
参照情報(報道)
Express Computer:https://www.expresscomputer.in/news/olee-space-india-demonstrates-indigenous-20-km-10-gbps-wireless-laser-communication-system/131604/

The Economic Times:https://economictimes.indiatimes.com/small-biz/security-tech/technology/olee-space-demonstrates-20-km-10-gbps-wireless-laser-communication-system/articleshow/126408163.cms