【要点】

・レア・スペース・アクティビティ(RSA:Rhea Space Activity, Inc.)は、米宇宙軍(USSF:U.S. Space Force)から自律航法ソフト「オートナブ(AutoNav)」の機能拡張に関する契約を受注したと発表した。
・契約は、スペースワークス(SpaceWERX)の「持続的宇宙機動(SSM:Sustained Space Maneuver)チャレンジ」の枠組みで獲得したとしている。
・拡張プロジェクト名はバンガード(VANGUARD:Vision-based Autonomous Navigation and Guidance for Unassisted Approach, Rendezvous, and Deployment)で、地球周回軌道での自律的な接近・近傍運用(RPO:rendezvous and proximity operations)を可能にすることを狙う。
・AutoNavは、カメラとフライトコンピュータを組み合わせ、GPS非依存(GPS-denied)で天体等を撮像し、既知の位置情報と照合して航法・誘導を行う方式だと説明されている。
・照合には、米宇宙軍のユニファイド・データ・ライブラリ(UDL:Unified Data Library)にある星や衛星等の既知位置情報を用いるとしている。
・主要成果の一つとして、ハードウェア・イン・ザ・ループ(HIL:hardware-in-the-loop)環境でのシミュレーション基盤を整備し、代表的ハードウェア上でRPOシナリオを検証すると述べている。
・検証シナリオは低軌道(LEO:Low Earth Orbit)と静止軌道(GEO:Geostationary Orbit)を含み、GNC(Guidance, Navigation, and Control:誘導・航法・制御)能力の評価と改善、運用者向け自動化ツール開発も含むとしている。
・同社は、GPSへの脅威増大やシスルナ(Cislunar:地球—月圏)への活動拡大を背景に、本技術が宇宙インフラのレジリエンス(resilience:強靱性)と持続性に資すると位置付けている。

【編集部コメント】

RPOは軌道上サービスや状況把握に直結する一方、GPSや地上指令に依存すると運用の柔軟性が制約される。光学観測と既知データ照合で自律化を図る枠組みは、機動性と継続運用を底上げする取り組みとして位置付けられる。

【出典情報】

公式リリース
Rhea Space Activity Nets U.S. Space Force Contract to Enhance AutoNav for Sustained Space Maneuvers:https://www.rheaspaceactivity.com/post/vanguard

参照情報(報道)
EIN Presswire:https://www.einpresswire.com/article/881874252/rhea-space-activity-nets-u-s-space-force-contract-to-enhance-autonav-for-sustained-space-maneuvers