【要点】
・アストロスケール・ジャパン(Astroscale Japan Inc.)は、防衛省(Japan Ministry of Defense)から衛星防護能力の支援を目的とする契約を受注したと発表した。
・契約は「汎用把持機構システム(general gripping mechanism system)」の開発と地上実証(ground-based demonstration)を実施する内容とされる。
・本機構は、さまざまな軌道上条件下で「国家衛星(national satellites)」を安全に把持(securely gripping)するために必要な技術として位置付けられている。
・契約金額は約10億円(税別)とされる。
・プロジェクト期間は2025年12月から2028年3月までとされる。
・同社は、以前に防衛省から「レスポンシブ宇宙システム実証衛星(Responsive Space System Demonstration Satellite)」の試作機(proto-flight model)設計・開発に関する受注があったことにも触れている。
・同実証衛星は、宇宙状況把握(SDA:Space Domain Awareness)や宇宙監視、情報収集、宇宙運用能力の強化に必要な技術の検証を意図すると説明されている。
・今回の契約は、防衛省が示す「ミッション・アシュアランス(Mission Assurance)」に該当すると同社は述べている。
【編集部コメント】
本件は、衛星防護を念頭に「把持」まで含む近傍作業の要素技術を地上で実証する取り組みとして整理できる。機構単体の開発に加え、想定される軌道上条件の幅をどのように地上試験で再現し、運用に必要な信頼性データへ落とし込むかが次の焦点となる。
【出典情報】
公式リリース
Astroscale Japan Awarded Ministry of Defense Contract to Develop Gripping Mechanism System:https://www.astroscale.com/en/news/astroscale-japan-awarded-ministry-of-defense-contract-to-develop-gripping
参照情報(報道)
Aviation Week(Japanese MOD Contracts Astroscale For Satellite Gripping Mechanism):https://aviationweek.com/space/satellites/japanese-mod-contracts-astroscale-satellite-gripping-mechanism