【要点】

・エンブリー・リドル航空大学(ERAU:Embry-Riddle Aeronautical University)の研究チームが、宇宙ごみ(Space Debris)を網で捕獲する機構の研究開発を進めている。
・中心メンバーとして、航空宇宙工学のモラド・ナザリ(Morad Nazari)准教授、大学院生サハスラ・ボヤパティ(Sahasra Boyapati)、デウォン・キム(Daewon Kim)教授が紹介されている。
・本研究は、国立科学財団(NSF:National Science Foundation)の支援を受けているとされる。
・狙いは、回転していたり制御不能だったりする非協力的物体(non-cooperative objects)を安全に捕獲できる方式を提示することにある。
・装置は、展開可能な網(net)とテザー(tether)を組み合わせ、捕獲後に大気圏再突入で焼却させる運用概念が示されている。
・捕獲時の衝撃を抑え、対象物の破砕(fragmentation)や捕獲側との衝突リスクを低減する設計思想が述べられている。
・制御アルゴリズムでテザー張力を調整し、網が対象を保持し続ける仕組みを構築する方針が示されている。
・学内コメントとして、本方式を実用的な宇宙環境保全策として位置付ける趣旨の説明が掲載されている。

【編集部コメント】

網とテザーの組み合わせは、対象の形状・回転状態が多様な「非協力物体」への対応幅を広げうる基礎技術として位置付けられる。今後は、捕獲時の安全余裕(衝撃・断片化抑制)と、保持・牽引まで含めた一連の制御成立性を地上実験でどこまで定量化できるかが焦点となる。

【出典情報】

公式リリース
Cleaning Up the Final Frontier: Embry-Riddle Researchers Develop Net Mechanism to Catch Space Debris:https://news.erau.edu/headlines/cleaning-up-the-final-frontier-embry-riddle-researchers-develop-net-mechanism-to-catch-space-debris