【要点】
・米航空宇宙局(NASA:National Aeronautics and Space Administration)のゴダード宇宙飛行センター(GSFC:Goddard Space Flight Center)で、観測ロケット「バダス(BADASS:Black and Diffuse Aurora Science Surveyor)」の機器試験が完了した。
・ミッションは、通常のオーロラの中に現れる暗い領域「ブラックオーロラ(Black aurora)」の形成過程を調べることを目的とする。
・試験を終えた搭載機器(ペイロード:payload)は、バージニア州のワロップス飛行施設(Wallops Flight Facility)へ移送された。
・その後、アラスカ州フェアバンクス(Fairbanks)のポーカーフラット研究実験場(Poker Flat Research Range)へ輸送される計画である。
・打ち上げは2026年2月以降を予定し、ブラックオーロラが発生している上空を飛行する。
・飛行時間は約15分間とされ、飛行中に電子群の挙動を直接観測する。
・得られるデータは、オーロラの構造形成に関わるプロセスの理解に用いる。
・本件は「試験完了と移送計画」の公表であり、観測成果は打ち上げ後の取得データで検証される性質の情報である。
【編集部コメント】
観測ロケットは短時間でも特定高度域を直接計測でき、地上・衛星観測を補完する手段として位置付けられる。ブラックオーロラの形成機構を電子の振る舞いから捉える設計は、地球近傍の宇宙環境(磁気圏—電離圏結合)の理解を整理する一環となる。
【出典情報】
公式リリース
BADASS Instrument Testing at NASA’s Goddard Space Flight Center:https://svs.gsfc.nasa.gov/14944/