【要点】
・ヘリオ・コーポレーション(Helio Corporation)は取締役会決議として、宇宙太陽光発電(SBSP:Space-Based Solar Power)の開発・商用化に向けた新たな戦略イニシアチブを発表した。
・同社が想定するSBSPは、軌道上に太陽光発電設備を配置し、得たエネルギーを地上側受電設備へ送電する構想である。
・狙いは、天候や昼夜に左右されにくいベースロード電力(24時間安定供給を担う電力)を地上用途へ提供することだとしている。
・同社は、自社の知的財産(IP:Intellectual Property)を活用し、宇宙配備型の高信頼電源インフラとして新市場へ拡大する方針を示した。
・技術面では、打上げコスト低下や送電技術の進展により実現可能性が高まり、LCOE(Levelized Cost of Energy:均等化発電原価)面でも競争力が見込めるとの見解を述べている。
・開発は段階的(phased)かつ拡張可能(scalable)な進め方を想定し、既存の実証可能な技術の組合せを重視するとしている。
・同社は米航空宇宙局(NASA:National Aeronautics and Space Administration)等向けに宇宙機器を提供してきた実績を踏まえ、技術実証(technical demonstrations)と戦略的提携(strategic partnerships)を優先するとした。
・初期の商用ターゲットは政府・防衛、遠隔/オフグリッドインフラ、災害対応、無停止電源を要する重要施設とし、将来的により広い商用・電力事業規模も評価するとしている。
【編集部コメント】
宇宙太陽光発電(SBSP)は、災害対応や重要インフラなど「途切れない電力」を求める領域での位置付けが強い。今回の発表は、同社の宇宙機器開発の実績をエネルギー供給インフラへ拡張する枠組みとして整理できる。
【出典情報】
参照情報(報道)
Renewables Now
Nasdaq