【要点】

・エクセリア(Exxelia)は、宇宙システム向けの電力変換用途として、スマート統合磁性部品(Smart Integrated Magnetics)のカスタム品を開発した。
・対象は電力調整・配電ユニット(PCDU:Power Conditioning and Distribution Unit)で、限られた搭載空間と厳しい環境条件での運用を想定している。
・本製品はカタログ品ではなく、システム要件(電気・熱・機械)に合わせて設計するカスタム開発として位置付けられている。
・デュアル・アクティブ・ブリッジ(DAB:Dual Active Bridge)の変圧器(Transformer)とインダクタ(Inductor)を、単一の磁気アセンブリに統合する構成を採る。
・狙いは体積・質量・配線接続の複雑性を抑えつつ、高スイッチング周波数での電気性能を維持する点にある。
・技術仕様の例として、出力1〜2kW、スイッチング周波数100〜200kHz、インダクタンス数µH(マイクロヘンリー)を想定し、名目条件で効率約99%に近い水準を示している。
・低対流環境で重要となる損失と熱挙動を考慮し、磁性材料・巻線構造・結合の最適化を行ったとしている。
・機械実装として、約75×65×20mm、約250gの低背・平面形状に収め、熱サイクルや機械荷重など宇宙環境の制約に対応する設計・含浸工程・構造設計を採ったとしている。

【編集部コメント】

衛星の電源系では高効率化と小型軽量化が同時に求められ、磁性部品の統合は部品点数や実装密度の課題整理に直結する。本件はメーカー公式発表に基づくため、実運用での採用範囲や最終的な適合性は、顧客側の要求仕様と認定・評価プロセスの公表で確認する必要がある。

【出典情報】

公式リリース
Exxelia introduces custom Smart Integrated Magnetics solution for space power conversion applications

参照情報(報道)
Engineer Live
EEJournal