【要点】
・ケプラー・コミュニケーションズ(Kepler Communications Inc.)は、光(レーザー)通信のデータ中継網を構成する衛星10機を2026年1月に打ち上げる計画を発表した。
・打上げはスペースエックス(SpaceX)のファルコン9(Falcon 9)で、米国バンデンバーグ宇宙軍基地(Vandenberg Space Force Base)から実施するとしている。
・同社は10機を「300kg級」とし、次世代の運用コンステレーション(多数衛星の運用網)の初回トランシェ(段階的配備の最初のまとまり)に位置付けている。
・各衛星は少なくとも4基の光通信端末(optical terminals:レーザー通信装置)を備え、宇宙・航空・地上の間で高スループットかつ低遅延のリンクを目指す。
・米宇宙開発庁(SDA:Space Development Agency)の光通信標準に適合する設計を掲げ、政府・商用の宇宙アーキテクチャ間の相互運用を狙う。
・ネットワークはIPベースのメッシュ(IP-based mesh)として衛星間で動的に経路制御し、地上インターネットに類似したデータ中継の考え方を採るとしている。
・衛星はオンオービット計算(on-orbit compute:軌道上での計算処理)としてGPU/CPUの分散処理とストレージを備え、地上へのダウンリンクを待たずに宇宙で処理・解析するエッジ計算(edge compute)環境を構築するとしている。
・同社はホステッド・ペイロード(hosted payload:衛星バスへの相乗り搭載)向けのモジュール式インターフェースも掲げ、センサーや機器・ソフトの搭載と、光中継・軌道上処理の活用を想定している。
【編集部コメント】
光通信中継と軌道上計算を一体化し、観測・運用データを「宇宙で処理して即時に流す」設計思想を前面に出した。政府標準(SDA)準拠とホステッド・ペイロードを掲げる点は、商用衛星網を公共用途にも接続しやすくする狙いとして位置付けられる。
【出典情報】
公式リリース
Kepler Announces January Launch for First Tranche of Optical Satellites
参照情報(報道)
Financial Post
SpaceQ