【要点】

・米宇宙軍(U.S. Space Force)の宇宙システム軍団(SSC:Space Systems Command)が、2026年1月9日に新たな打ち上げ任務の配分を発表した。
・スペースX(SpaceX)に対し、宇宙開発庁(SDA)と国家偵察局(NRO)の任務を支援する計5回の打ち上げを、総額7億3900万ドルで発注した。
・今回の契約により、宇宙開発庁(SDA:Space Development Agency)が運用するミサイル警告および追尾、火器管制に関連する計44基の衛星が打ち上げられる。
・任務「SDA-2」では、L3ハリス(L3Harris)製の衛星18基と、ミレニアム・スペース・システムズ(Millennium Space Systems)製実証衛星「FOOファイター(FOO Fighter:F2)」8基を投入する。
・SDA-2に関連する打ち上げの開始時期は、2026会計年度の第4四半期が予定されている。
・任務「SDA-3」では、ロッキード・マーティン(Lockheed Martin)製の衛星18基を打ち上げ、2027会計年度第3四半期の開始を見込んでいる。
・今回の配分には、国家偵察局(NRO:National Reconnaissance Office)向けの機密任務「NTO-5」も含まれ、2027年から2028年にかけて順次打ち上げられる。
・これらの契約は、競争を通じてコスト低減と迅速な軌道投入を図る「国家安全保障宇宙打ち上げ(NSSL:National Security Space Launch)フェーズ3・レーン1」制度の下で実施される。

【編集部コメント】

米国国防総省が進める「増殖型戦闘員宇宙アーキテクチャ(PWSA)」の構築加速に向けた動きの一環です。
小型・多数の衛星群を配備することでミサイル防衛の抗堪性を高める狙いがあります。
また、商用打ち上げ市場の競争原理を取り入れた新調達制度が、国防ミッションの迅速な展開を支える構造となっています。

【出典情報】

公式リリース
Space Systems Command Awards Task Orders to Launch Missile Warning and Missile Tracking Space
Space Development Agency Makes Award to Build Eight Satellites for FOO Fighter Program

参照情報(報道)
Breaking Defense
Aviation Week Network