【要点】

・イノスペース(INNOSPACE)は、ハンビット・ナノ(HANBIT-Nano)によるスペースワード(SPACEWARD)ミッションの初の商業打上げで、飛行を安全に早期終端したと発表した。
・打上げはブラジルのアルカンタラ宇宙センター(Alcântara Space Center)から実施され、離昇は成功したと説明している。
・離昇後およそ30秒で異常を検知し、その後、機体は複数区画に分離して所定の安全区域内に落下したとしている。
・早期終端は、飛行停止システム(FTS:Flight Termination System)を用い、事前に調整した安全手順に従って実施したとしている。
・人的被害や地上側の追加損害は報告されていないと説明している。
・初期飛行のデータ(例:テレメトリ=機体の計測情報送信)や追跡データを確保し、原因解析と信頼性向上に用いるとしている。
・原因究明は、ブラジル空軍(FAB:Brazilian Air Force)と連携しつつ、セニパ(CENIPA:Aeronautical Accident Investigation and Prevention Center)が主導する公式調査で最終判断するとしている。
・次回の打上げ再試行は、確保済みの打上げ枠の範囲で翌年に検討し、調査完了と改修内容を踏まえて日程を確定するとしている。

【編集部コメント】

新興打上げ企業にとって初回の商業飛行は、設計・運用・射場連携を同時に検証する局面となる。本件は、公式発表上は「離昇成功後に異常→安全手順に基づく早期終端→調査で原因確定」という整理で、以後の改修計画と再飛行の前提条件が明確に示された。

【出典情報】

公式リリース
INNOSPACE Terminates HANBIT-Nano Mission Early Following Successful Liftoff

参照情報(報道)
Space & Defense