【要点】
・スペースX(SpaceX)は2026年1月、運用中のスターリンク(Starlink)衛星1基に異常が発生し、少量の軌道破片(スペースデブリ)が放出されたことを認めた。
・異常が発生したのはスターリンク(Starlink)35956号で、推進剤タンクの排気(ベンティング)と通信途絶が確認された。
・本衛星は当初の軌道から約4キロメートル降下したが、機体構造は大部分が維持されていると分析されている。
・米宇宙軍(USSF:United States Space Force)および米航空宇宙局(NASA:National Aeronautics and Space Agency)が放出された物体の監視を継続している。
・民間監視企業のレオラブズ(LeoLabs)によると、放出された破片は数百個に及ぶ可能性があるが、低高度のため数週間以内に大気圏で燃え尽きる見通しである。
・スペースX(SpaceX)は本件を受け、再発防止に向けた保護用ソフトウェアの配信を全衛星群に対して開始した。
・エンジニアリング責任者のマイケル・ニコルズ(Michael Nicolls)氏は1月1日、安全向上を目的に約4400基の衛星高度を550キロメートルから480キロメートルへ引き下げると発表した。
・高度の引き下げにより、故障した衛星が自然に軌道を外れるまでの期間を数年から数か月へ大幅に短縮し、衝突リスクを低減する。
【編集部コメント】
低軌道の大型コンステレーション運用では、異常時の情報開示と宇宙状況把握(SSA)の連携が安全運用の前提になる。衛星数拡大と並行し、透明性と共有手順の整備が重要になる。
【出典情報】
公式リリース
On December 17, Starlink experienced an anomaly on satellite 35956
参照情報(報道)
SPACE & DEFENSE
Newsmax(Reuters配信)