【要点】
・アメリカ航空宇宙局(NASA:National Aeronautics and Space Administration)は2026年1月8日、月周回拠点ゲートウェイ(Gateway)の電力推進要素(PPE:Power and Propulsion Element)の電源システムを初めて稼働させた。
・本試験はオハイオ州のグラント・リサーチ・センター(Glenn Research Center)にて実施され、実機に近い環境での動作確認が行われた。
・電力推進要素(PPE:Power and Propulsion Element)は、太陽光を利用して60キロワットの電力を生成し、ステーション全体の運用を支える役割を担う。
・今回の試験では、太陽電池パドルから送られる電力を制御し、各モジュールへ適切に分配するシステムの整合性が確認された。
・ゲートウェイ(Gateway)は、有人月探査プログラム「アルテミス(Artemis)」における重要な拠点として位置付けられている。
・本システムはマックス・テクノロジーズ(Maxar Technologies)が開発を担当しており、高出力電気推進(SEP:Solar Electric Propulsion)システムの統合も含まれる。
・試験の成功により、2027年以降に予定されている初期モジュールの打ち上げに向けた開発が大きく前進した。
・NASA(National Aeronautics and Space Administration)は、今後も実機を用いたさらなる耐久試験や統合試験を継続する方針である。
【編集部コメント】
PPEは電力供給に加え、高速通信や姿勢制御など複数の中核機能を担うため、初回の通電・起動は統合試験を前にした重要な節目となる。部品はランテリス(Lanteris)、L3ハリス(L3Harris)、ビューセック(Busek)、レッドワイヤ(Redwire)など複数拠点に分散しており、主要サブシステムの進捗が並行して積み上がっている点が示された。
【出典情報】
公式リリース
NASA Starts Up Gateway’s Power System for First Time
参照情報(報道)
Mirage News