【要点】

・米航空宇宙局(NASA:National Aerospace and Space Administration)は2026年1月8日、国際宇宙ステーション(ISS)に滞在中のクルー1名に医療上の懸念が生じたと発表した。
・当該の飛行士は安定した状態にあるが、宇宙空間では適切な診断と治療が困難であるため、当初の予定を数カ月繰り上げて帰還させる方針を固めた。
・早期帰還の対象となるのは「クルー11(Crew-11)」の4名で、日本の油井亀美也(Kimiya Yui)宇宙飛行士も含まれる。
・宇宙航空研究開発機構(JAXA:Japan Aerospace Exploration Agency)によると、油井飛行士本人の健康状態に問題はない。
・ISSの25年以上の運用歴史において、医療上の理由で任務が短縮され、事実上の「医療避難」が行われるのは史上初の事例となる。
・この決定に伴い、1月8日に予定されていたゼナ・カードマン(Zena Cardman)飛行士とマイク・フィンク(Mike Fincke)飛行士による船外活動は中止された。
・帰還にはスペースX(SpaceX)社の宇宙船「ドラゴン・エンデバー(Dragon Endeavour)」が使用され、数日以内に地球へ向けて出発する予定である。
・NASA(National Aerospace and Space Administration)はプライバシー保護のため、対象となった飛行士の氏名や具体的な症状については公表を控えている。

【編集部コメント】

ISSの運用は長期有人滞在を前提に冗長性を確保している一方、医療対応は地上の体制と連動する。NASAが安全と医療プライバシーを両立させつつ、クルー交代計画(Crew-11/Crew-12)を調整する動きとして位置付けられる。

【出典情報】

公式リリース
NASA Postpones Jan. 8 Spacewalk
NASA Shares Latest Update on International Space Station Operations

参照情報(報道)
WESH
Reuters