【要点】

・ピトゥフィク宇宙基地(Pituffik Space Base)は、デンマーク王国(Kingdom of Denmark)に属するグリーンランド(Greenland)に位置する。
・同基地は米国防総省(DoD: Department of Defense)における最北の施設とされ、スペース・ベース・デルタ1(Space Base Delta 1)の一部として運用されている。
・基地運用は第821宇宙基地群(821st Space Base Group)が担い、相互防衛に関する米国とデンマーク王国の合意に基づいて存在している。
・基地の戦略的価値は、北極圏における地理的優位性により「宇宙優勢(Space Superiority)」を支える点にあるとされる。
・第12宇宙警戒中隊(12th Space Warning Squadron)が、フェーズドアレイレーダー(phased-array radar)を用いてミサイル警戒(Missile Warning)任務を支援する。
・同レーダーは、ミサイル防衛(Missile Defense)と宇宙監視(Space Surveillance)にも用いられるとされ、軌道上物体の追跡・特性把握など宇宙状況把握(Space Domain Awareness)にも寄与する。
・衛星の指揮管制(Satellite Command and Control)は、ピトゥフィク追跡局(Pituffik Tracking Station)を第22宇宙作戦中隊 分遣隊7(22nd Space Operations Squadron, Detachment 7)が運用して実施する。
・同分遣隊は衛星管制ネットワーク(Satellite Control Network)の遠隔追跡局群の一部として、米国および同盟国の政府衛星プログラム向けにテレメトリ・追跡・コマンド(Telemetry, Tracking and Commanding)を提供するとされる。

【編集部コメント】

北極圏は地理条件からミサイル早期警戒や宇宙状況把握に直結しやすい。ピトゥフィク宇宙基地はレーダーと追跡局を中核に同盟国を含む任務を支える基盤として位置付けられる。

【出典情報】

公式リリース
Pituffik SB, Greenland
USSPACECOM commander Highlights Strategic Importance of Pituffik Space Base during Arctic visit

参照情報(報道)
The Sunday Guardian Live