【要点】
・カナダの宇宙技術大手MDAスペース(MDA Space Ltd.)は2026年1月8日、米国ミサイル防衛局(MDA:Missile Defense Agency)の「SHIELD(Scalable Homeland Innovative Enterprise Layered Defense)」プログラムにおいて、無期限納期・無制限数量(IDIQ:Indefinite-Delivery/Indefinite-Quantity)契約を受注したと発表した。
・SHIELDプログラムは、陸、海、空、宇宙、およびサイバー空間の全ドメインを統合し、米本土をミサイル脅威から保護するための多層的な防衛基盤を構築する取り組みである。
・本契約により、MDAスペース(MDA Space)は今後10年間にわたり同プログラム内で発注される具体的な業務やサービスに対して入札を行う資格を獲得した。
・SHIELDは、ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領が提唱する「ゴールデン・ドーム(Golden Dome)」構想を支える主要な取得枠組みとして位置付けられている。
・本プログラム全体の契約上限額は10年間で1510億ドルに設定されており、革新的な防衛能力の迅速な提供を目的としている。
・MDAスペース(MDA Space)は、自社のロボティクス、衛星システム、地理空間インテリジェンスの知見を活用し、宇宙ベースのセンシングやデータ統合などの分野で貢献を目指す。
・同社のマイク・グリーンリー(Mike Greenley)最高経営責任者(CEO)は、今回の選定が同社の技術力と、防衛および安全保障の要件を満たす専門性が評価された結果であると述べている。
・本契約は特定の受注額を保証するものではないが、今後同社にとって米国防市場における大きな収益機会となることが期待されている。
【編集部コメント】
SHIELDのようなIDIQ型の複数領域案件は、将来タスクを前提に参加企業の裾野を広げ、個別発注でスピードと柔軟性を確保する調達設計と整理できる。宇宙関連企業の選定は、防衛の多領域化に伴うサプライチェーン拡張の動きとして位置付けられる。
【出典情報】
公式リリース
MDA SPACE SELECTED BY MISSILE DEFENSE AGENCY FOR SHIELD PROGRAM