【要点】
・欧州宇宙機関(ESA)は、オーストラリア西部ニュー・ノルチャの深宇宙通信用アンテナ「New Norcia 3」を運用開始した。
・New Norcia 3は直径35メートルの大型パラボラアンテナで、ESAとして4基目の深宇宙通信アンテナである。
・アンテナは数十億キロ離れた宇宙探査機からの微弱な信号を捕捉できる高感度受信システムを備えている。
・この設備はESAの追跡・通信ネットワーク「ESTRACK」の一部として機能する。
・New Norcia 3は「ジュース(Juice)」「ソーラー・オービター(Solar Orbiter)」など複数の深宇宙ミッションでの通信支援を目的としている。
・報道によると、このアンテナの稼働開始は、増加する科学データの受信能力を大幅に強化するものとされている。
・設置場所はオーストラリア西部ニュー・ノルチャ地上局である。
・報道では、このアンテナが欧州独自の通信体制と冗長性を強化する役割を果たすとされている。
【編集部コメント】
New Norcia 3の稼働は、探査機からのデータ通信容量増大という宇宙インフラ需要の高まりに応えるものである。ESAのESTRACKネットワークへ追加された新アンテナは、複数の主要深宇宙ミッションを支え、欧州独自の通信能力と運用冗長性を強化する戦略的資産として位置付けられる。NASAのDSNへの依存度を低減し、欧州の深宇宙探査インフラの基盤を強固にするものと考えられる。
【出典情報】
公式リリース
ESA inaugurates deep space antenna in Australia
https://www.esa.int/Newsroom/Press_Releases/ESA_inaugurates_deep_space_antenna_in_Australia
参照情報(報道)
MoneyControl
https://www.moneycontrol.com/news/trends/scientists-create-a-permanent-phone-line-between-earth-and-deep-space-13775275.html