【要点】

・ハイデラバード拠点のスタートアップEon Space Labsは、観測ペイロード「MIRA」をPSLV-C62ミッションで打ち上げる計画を発表していた。
・MIRAは質量約500グラムのマルチスペクトル光学システムで、単一の溶融シリカブロックから製造されている。
・同社は、インド国内で最軽量クラスの宇宙望遠鏡ペイロードと位置付けていた。
・MIRAは、TakeMe2Spaceが開発した約14キログラムのキューブサット「MOI-1」に搭載されていた。
・AIコンピューティング機能を備え、軌道上で画像解析を行う設計が特徴である。
・PSLV-C62は2026年1月12日に打ち上げられたが、第3段で異常が発生した。
・この不具合により衛星は所定軌道へ投入されず、MOI-1およびMIRAは喪失した。
・本ミッションは、AIを活用した軌道上画像処理技術の実証を目的としていた。

【編集部コメント】

本件は、インドのニュースペース企業が進める「超小型光学系」と「エッジAI」を組み合わせた新しい衛星データ活用モデルが、打ち上げ失敗という形で検証機会を失った事例である。軌道上でデータを処理し、通信量を削減するというアプローチ自体は、小型衛星時代における重要な技術潮流と位置付けられる。今回の結果は残念ではあるが、技術コンセプトの有効性や需要そのものが否定されたわけではなく、今後の再挑戦が注目される。

【出典情報】

公式リリース
公式リリース:なし

参照情報(報道)

Times of India
https://timesofindia.indiatimes.com/city/hyderabad/hyd-startup-to-send-indias-lightest-space-telescope-onboard-pslv-c62/articleshow/126442748.cms

Construction World
https://www.constructionworld.in/energy-infrastructure/power-and-renewable-energy/eon-space-labs-to-launch-ai-imaging-payload-on-pslv-c62/84331