【要点】

・NASAは、有人月周回ミッション「Artemis II」に使用するSLSロケットを発射台へ移動させる準備が整ったと発表した。
・ロケットのロールアウトは、米東部時間2026年1月17日午前7時以降に開始される予定とされている。
・輸送は、ケネディ宇宙センター内の組立棟(VAB)から第39B発射台まで、約12時間をかけて行われる。
・Orion宇宙船の通信系において、冗長系の一部アンテナ回路に不具合が確認されていた。
・NASAは、修理のためにロケットを分解すると大幅なスケジュール遅延が生じるとして、現状の構成で進める判断を行った。
・深宇宙ネットワークとの通信に一部制約が生じる可能性があるが、代替手段によりミッション遂行は可能と判断された。
・Artemis Iで確認されたヒートシールドの損耗についても、飛行士へのリスクは許容範囲内と結論付けている。
・Artemis IIは、1972年以来となる有人月飛行で、4名の宇宙飛行士が月周回飛行を行う計画である。

【編集部コメント】

本件は、有人宇宙飛行におけるリスク管理とスケジュール維持の判断が可視化された事例である。NASAは、既知の不具合を把握した上で、代替運用手段や冗長性を踏まえて飛行可能と判断した。今後実施される燃料充填試験や発射準備作業において、これらの判断が適切であったかが段階的に検証されることになる。

【出典情報】

公式リリース

Artemis II Moon Rocket Ready for Big Move
https://blogs.nasa.gov/artemis/2026/01/16/artemis-ii-moon-rocket-ready-for-big-move/

参照情報(報道)

Live Science
https://www.livescience.com/space/space-exploration/artemis-2-update-nasa-to-wheel-historic-11-million-pound-rocket-to-the-launch-pad-this-weekend

CBS17
https://www.cbs17.com/news/ap-nasas-new-moon-rocket-heads-to-the-pad-ahead-of-astronaut-launch-as-early-as-february/

最終確認