【要点】

・中国科学院傘下の紫金山天文台の研究チームは、月面での時刻計算を行うソフトウェアを開発した。
・ソフトウェアは「LTE440(Lunar Time Ephemeris)」と命名され、研究成果として公開された。
・月面では地球より重力が弱く、一般相対性理論の影響で時刻が1日あたり約56マイクロ秒進むとされる。
・LTE440は、重力差や月と地球の相対運動による時間変化を考慮し、地球標準時との変換を行う。
・研究チームによると、ナノ秒レベルの精度で長期間の時刻同期が可能とされている。
・同モデルは、今後数百年以上にわたり高い精度を維持できると説明されている。
・本技術は、将来の月面測位、通信、探査活動における基盤技術として位置付けられる。
・報道によると、関連研究成果は学術誌に掲載されたとされている。

【編集部コメント】

月面での継続的な探査や拠点運用を想定した場合、正確な時刻同期は測位、通信、科学観測の前提条件となる。LTE440は、相対論効果を考慮した月面時刻モデルを具体的な計算ツールとして示した点に意義がある。各国が月面活動の基盤整備を進める中で、時刻管理技術は測位システムや探査インフラ全体の設計に影響を与える要素の一つといえる。

【出典情報】

公式リリース
公式リリース:なし

参照情報(報道)

Live Science
https://www.livescience.com/space/chinese-scientists-unveil-reliable-lunar-clock-that-accounts-for-einsteins-relativity

MSN(South China Morning Post)
http://www.msn.com/en-in/news/techandscience/china-launches-first-lunar-timekeeping-software-as-moon-race-accelerates/ar-AA1U4rR4