【要点】

・米宇宙軍(U.S. Space Force)は、Slingshot Aerospaceと2,700万ドル規模の契約を締結した。
・本契約は、宇宙軍の運用試験・訓練インフラ(OTTI)の近代化を目的としている。
・Slingshot社が開発するAIエージェント「TALOS(Thinking Agent for Logical Operations and Strategy)」が訓練システムに統合される。
・TALOSは、敵性衛星の挙動や戦術を模倣し、事前に定められたシナリオに依存しない動的な脅威を生成する。
・これにより、宇宙軍オペレーターは自律的に行動する敵対勢力を想定した訓練を行うことが可能となる。
・契約期間は18か月で、2022年に締結されたSTRATFI契約の成果を発展させる位置付けである。
・TALOSはオープンAPIを採用しており、既存の訓練ツールや将来のデータシステムとの連携が可能とされる。
・報道によると、本取り組みは静的なシミュレーションからAI主導型訓練への移行を示すものとされている。

【編集部コメント】

宇宙領域における対抗環境の高度化を受け、訓練分野でも自律的な脅威を再現する取り組みが進んでいる。本件は、民間企業が開発したAI技術を活用し、オペレーターの判断力や即応力を高める訓練環境を構築しようとする動きである。ハードウェア更新だけでなく、運用・訓練手法そのものを進化させる点に、この投資の意義があるといえる。

【出典情報】

公式リリース

Slingshot Aerospace Awarded $27 Million Space Force Contract to Power the AI-Driven Training Environment for Space Warfare
https://www.slingshot.space/news/slingshot-aerospace-awarded-27-million-space-force-contract-to-power-the-ai-driven-training-environment-for-space-warfare

参照情報(報道)

Breaking Defense
https://breakingdefense.com/2026/01/space-force-taps-slingshot-to-build-ai-adversaries-for-orbital-wargames/

SatNews
https://news.satnews.com/2026/01/15/slingshot-aerospace-earns-27m-space-force-contract-for-ai-driven-warfare-training/