【要点】
・スパイア・グローバル(Spire Global)は、スペースX(SpaceX)のトワイライト(Twilight)ミッションで衛星9基を打ち上げたと発表した
・打ち上げはバンデンバーグ宇宙軍基地(Vandenberg Space Force Base)から実施されたと説明された
・9基のうち1基は、ハイパースペクトル・マイクロ波サウンダー(HyMS:Hyperspectral Microwave Sounder)の実証機を搭載した衛星とされた
・HyMSは、大気の温度(Temperature)、湿度(Humidity)、降水(Precipitation)などの変数を観測し、気象予報に資するデータ提供を狙うとされた
・同社はHyMSを、ハイパースペクトルのマイクロ波観測として初の試みに位置付け、気象システムの形成や変化の理解に役立てる意図を示した
・同社は、マイクロ波サウンディング(Microwave sounding)が気象モデルに重要な観測の一つであり、特に雲のある条件で温度・水蒸気プロファイル提供に意義があると説明した
・残る8基は、オーストラリアのミリオタ(Myriota)向けにスパイアが打ち上げた衛星で、同社のIoTネットワーク拡張に用いるとされた
・両社は、ミリオタのネットワーク・ソフトウェアをスパイアの衛星上で運用し、農業(Agriculture)や水管理(Water management)、物流(Logistics)、環境監視(Environmental monitoring)などの用途で低電力IoT接続の強化を図ると説明した
【編集部コメント】
同一打ち上げで気象観測の新型ペイロード実証とIoT衛星群の拡張を同時に進める構成として位置付けられる。
観測系は予報モデルに資するデータ供給、IoT系は低電力端末の広域接続を狙うため、民間衛星が複数の社会インフラ需要に並行対応する運用モデルの一例となる。
【出典情報】
公式リリース
[Spire Global Successfully Launches 9 Satellites on SpaceX’s Twilight Mission]:https://spire.com/press-release/spire-global-successfully-launches-9-satellites-on-spacexs-twilight-mission/
[Myriota Launches 8 Satellites Boosting Global IoT Network]:https://myriota.com/eight-satellites-launched-twilight/
参照情報(報道)
[SpaceDaily]:https://www.spacedaily.com/reports/Spire_adds_hyperspectral_sounder_and_Myriota_payloads_on_SpaceX_Twilight_launch_999.html