【要点】

・アストロバイオロジーセンター(ABC:Astrobiology Center)の研究チームが、若い系外惑星の形成と進化に関する新たな研究成果を発表した
・研究対象は、地球から約350光年離れた若い恒星V1298 タウ(V1298 Tau)を周回する4つの系外惑星とされている
・研究成果は、学術誌ネイチャー(Nature)に掲載され、4惑星が極めて低密度であることが示された
・各惑星の半径は地球の約5〜10倍に達する一方、質量は約5〜15倍にとどまると推定された
・この結果から、ガス成分が支配的で、岩石質のコアが相対的に小さい構造を持つ可能性が示唆された
・質量推定には、公転周期のわずかな変動を測定する公転周期変動法(TTVs:Transit Timing Variations)が用いられた
・若い恒星特有の強い活動の影響を抑えるため、地上および宇宙望遠鏡を組み合わせ、約10年間にわたり観測が継続された
・研究では、これらの惑星が長期的に大気を失い、数十億年かけてスーパー・アース(Super-Earth)やサブ・ネプチューン型惑星へと進化する可能性が議論されている

【編集部コメント】

本研究は、銀河系で多数を占めるスーパー・アースやサブ・ネプチューンが、形成初期には非常に大きく低密度な状態にあったことを、観測データで裏付けた点に意義がある。
恒星放射による大気流出が惑星の最終的な性質を規定するという理論に対し、若い系での具体的な質量・半径測定を与えた。
太陽系には存在しない惑星タイプの進化過程を理解する上で、重要な基準点となる成果と位置付けられる。

【出典情報】

公式リリース(学術論文)
[Masses of four young planets orbiting V1298 Tau]:
https://www.nature.com/articles/s41586-025-09840-z

参照情報(報道)
[Daily Galaxy]:

Astronomers Uncover Rare “Cotton Candy” Planets in the Making