【要点】

・インド宇宙研究機構(ISRO:Indian Space Research Organisation)は、軌道上での衛星ドッキング実験に成功したと発表した
・本実験は、スペース・ドッキング・エクスペリメント(SPADEX:Space Docking Experiment)として実施された
・2026年1月12日、高度約500キロメートルの地球周回軌道で、2基の小型衛星が結合した
・衛星は「チェイサー(Chaser)」と「ターゲット(Target)」に分かれ、自律誘導・制御により段階的に接近した
・最終段階では、ミリメートル単位の精度で物理的ドッキングを完了したと説明されている
・本技術は、インドが構想する独自の宇宙ステーション「パラティヤ・アンタリクシャ・ステーション(BAS:Bharatiya Antariksha Station)」の基盤技術と位置付けられる
・将来的には、有人宇宙飛行、月探査、軌道上での燃料補給や部品交換などへの応用が想定されている
・ISROは、本実証を通じて軌道上での組み立て・保守を可能とする技術体系の確立を目指すとしている

【編集部コメント】

自律的なドッキング技術は、宇宙ステーション建設や深宇宙探査を支える中核要素である。
SPADEXの成功は、インドが有人計画「ガガンヤーン(Gaganyaan)」や将来の軌道拠点構想に必要な技術段階へ到達したことを示す。
軌道上での結合・分離を前提とした運用能力の確立は、持続的な宇宙利用へ向けた構造的な前進として位置付けられる。

【出典情報】

公式リリース
[SPADEX docking]:
https://www.isro.gov.in/spadex_docking.html

参照情報(報道)
[Ecoticias]:

Two satellites the size of a refrigerator sought each other out in orbit, docked with pinpoint accuracy, and placed India in a very exclusive space club