【要点】
・米宇宙軍(USSF:U.S. Space Force)は2026年1月15日、スリングショット・エアロスペース(Slingshot Aerospace)に総額2,700万ドルの契約を付与した。
・同社は、宇宙訓練・即応コマンド(STARCOM:Space Training and Readiness Command)の訓練基盤に「AI対抗者」を提供すると発表した。
・契約の目的は、同社の自律型AIエージェント「タロス(TALOS)」を、宇宙領域のシナリオ訓練やミッション・リハーサルに統合することだとされる。
・タロス(TALOS)は、衛星の挙動を模倣しながら宇宙での意思決定を支援するAIとして位置付けられている。
・本契約は、運用試験・訓練インフラ(OTTI:Operational Test and Training Infrastructure)プログラムに関連すると同社は説明している。
・契約期間は18か月で、商用技術の調達枠であるコマーシャル・ソリューションズ・オープニング(CSO:Commercial Solutions Opening)を通じて付与されたとしている。
・同社は本件を、米宇宙軍の調達制度改革の方針に沿った、商用技術の迅速導入の例として位置付けた。
・同社によると、2022年にスペースワークス(SpaceWERX)と米宇宙軍から受けたストラテジック・ファンディング(STRATFI:Strategic Funding)契約(2,500万ドル)の取り組みを基盤としている。
【編集部コメント】
宇宙作戦では衛星運用の意思決定が高速化し、想定外の状況が発生しやすい。米宇宙軍の宇宙訓練・即応コマンド(STARCOM)が訓練基盤(OTTI)にAI対抗者を組み込む方針は、演習設計の柔軟性と部隊即応性を高める施策の一環として位置付けられる。商用技術の迅速導入を狙う調達枠での契約付与も、その方向性を補強する。
【出典情報】
参照情報(報道)
Orbital Today
Via Satellite