【要点】
・ロスアラモス国立研究所(LANL:Los Alamos National Laboratory)は、サブオービタル(suborbital:低軌道未満の弾道飛行)ロケットによる試験で得たデータの解析を進めている。
・同研究所は2025年11月19日、商業パートナーのユー・ピー・エアロスペース(UP Aerospace)とともに、スペースポート・アメリカ(Spaceport America、米ニューメキシコ州南部)で打上げを実施した。
・目的は、新しい機体に搭載した展開式の熱遮へい(deployable heat shield:再突入時の熱から守る装置)の性能を確認することだった。
・熱遮へい構造は、レッドワイヤー・スペース(Redwire Space)と共同開発し、NASAエイムズ研究センター(NASA Ames Research Center)の支援を受けたと報じられている。
・試験対象のエアロシェル(aeroshell:ペイロードを熱から保護する外殻構造)は、上昇中にロケットのノーズフェアリング(nose fairing:先端の保護カバー)から放出され、展開した。
・飛行では、アポジ(apogee:弾道の最高点)到達後に降下へ移行し、折り畳み金属構造が傘のように開いて減速する仕組みが説明されている。
・落下速度は時速2,000マイル超に達し得るとされ、減速によりペイロードの生存性を高める狙いが示された。
・打上げは2021年以降ニューメキシコ州で続く一連の試験の6回目で、約6カ月ごとに実施し得る頻度が、従来より低コストで反復改良を可能にすると報じられている。
【編集部コメント】
研究機関が商業ロケットを活用し、短周期のサブオービタル試験で再突入・熱防護関連の技術を反復検証する動きとして位置付けられる。頻繁な実験機会の確保は、開発サイクル短縮とコスト抑制の両立を狙う枠組みの一例となる。
【出典情報】
公式リリース
UP Aerospace Past Missions – November 19 2025: Los Alamos National Laboratory Mission
参照情報(報道)
Los Alamos Reporter