【要点】
・フランス国民議会(National Assembly)の外務委員会が、欧州宇宙機関(ESA:European Space Agency)との本部協定承認案を審議した。
・アレクシ・ジョリー(Alexis Jolly)報告官は、2026年1月14日に当該法案に関する調査報告書を提出した。
・報告書の中で、ドイツ(Germany)とイタリア(Italy)が宇宙予算を大幅に増額している現状に強い懸念を表明した。
・ドイツの拠出金がフランスを上回り、欧州内でのフランスの影響力が相対的に低下していることを指摘した。
・イタリアも予算を倍増させており、欧州宇宙機関(ESA)内での発言権を強めているとの認識を示した。
・フランスの宇宙予算が停滞すれば、将来的に欧州の宇宙政策における主導権を失うリスクがあると警告した。
・本部協定の更新はフランスの魅力を維持するために重要である一方、予算不足による競争力低下の是非を政府に求めた。
・報道によると、議員らは宇宙産業への投資を国家主権(National Sovereignty:国家が他国から干渉を受けず決定を下す権利)の根幹に関わる問題として議論を展開した。
【編集部コメント】
本件は、欧州宇宙機関(ESA:EuropeanSpaceAgency)の本部を受け入れるフランスが、制度面の整備(協定更新)を通じて国際機関誘致政策と欧州枠組みでの宇宙政策を支える動きに位置付けられる。同時に、報告書が各国拠出の偏りにも言及しており、制度整備と投資配分の議論が並行して進む構図が示された。
【出典情報】
公式リリース
Rapport n° 2343 – Projet de loi autorisant l’approbation de l’accord entre le Gouvernement de la République française et l’Agence spatiale européenne concernant les installations de l’Agence spatiale européenne en France(Assemblée nationale)
Accord entre le Gouvernement de la République française et l’Agence spatiale européenne concernant les installations de l’Agence spatiale européenne en France(Assemblée nationale)
参照情報(報道)
Space Intel Report