【要点】
・フランス国立宇宙研究センター(CNES:Centre national d’études spatiales)とイル=ド=フランス地域圏(Île-de-France Region)は、衛星データ活用を対象とするAI(人工知能)チャレンジを開始した。
・本コンテストはイル=ド=フランス地域圏が100万ユーロを拠出し、衛星データ解析と、それを利用するアプリケーションサービスの高度化を目的に掲げた。
・同地域圏が2019年に創設した「AIチャレンジ」枠組みの一環で、戦略分野でのイノベーション人材・企業の創出を狙う位置付けとされた。
・CNESは技術パートナーとして、課題テーマの共同設計、応募者選定への関与、必要データの提供、実証(デモ)開発の技術面フォローを担う。
・課題は2件で、1つ目は既存の汎用AIモデルを基に、衛星データを用いたアプリケーションのデモを構築し、地理空間の基盤モデル(Geospatial foundation models:地理空間用途に汎用化した大規模AI)の活用可能性を検証する。
・同デモの想定分野として、産業安全(sûreté industrielle)、治安・安全保障(sécurité)、エネルギー、環境、環境リスク管理が挙げられた。
・2つ目は衛星画像の自動解析で、視覚言語モデル(Vision-language model:画像とテキストを統合して解釈するAI)を衛星データ解釈向けに最適化するデモ開発を求め、高解像度または超高解像度の光学画像(空間解像度0.5m~10m)を優先対象とした。
・応募受付は2026/01/12に地域圏のプラットフォームで開始され、応募締切は2026/03/09 23:59、各課題の候補者は最大10件(予備5件)を2026/04/01に選定し、最終選考は2026/05/18~05/22週に実施するとされた。
【編集部コメント】
衛星データの利活用をAIで加速し、地理空間分野の基盤モデルや視覚言語モデルの実証を促す取り組みとして位置付けられる。地域圏主導のイノベーション施策にCNESが技術支援で加わり、宇宙×AIの重点領域でフランス의技術・経済主権の強化を狙う構図が示された。
【出典情報】
公式リリース
La Région Île-de-France et le CNES lancent le Challenge IA pour l’usage des données spatiales
Challenge AI for Space(Région Île-de-France)
参照情報(報道)
European Spaceflight