【要点】
・米国防組織(DoW:Department of War)は2026年1月9日、幹部・各軍・各機関に向けたAI戦略メモを発出した。
・同メモは、全組織を「AI優先(AI-first)」の戦力・業務運用へ転換し、軍事AI의 優位確保を加速する方針を示した。
・推進主体として、チーフ・デジタル・アンド・AI・オフィス(CDAO:Chief Digital and AI Office)の再重点化を明記した。
・実行手段として、AIモデル実験の全組織展開、障壁(認可・調達・評価等)の除去、投資の重点化を掲げた。
・成果を早期に示す枠組みとして、7件のペース・セッティング・プロジェクト(PSPs:Pace-Setting Projects)を提示した。
・PSPsには、戦闘領域(例:スウォーム・フォージ(Swarm Forge)、エージェント・ネットワーク(Agent Network)等)、情報領域(例:オープン・アーセナル(Open Arsenal)等)、企業活動領域が含まれる。
・企業活動領域のPSPとして、ジェンAI・ドット・ミル(GenAI.mil)を挙げ、米国のAIモデルを全要員に分類区分ごとに提供し実験を促す構想を示した。
・各組織に対し、PSPに追随する優先案件を30日以内に少なくとも3件特定するよう指示し、進捗は月次で報告する枠組みを定めた。
【編集部コメント】
本戦略は、商用AIの進展を背景に、CDAOを中核として実証プロジェクトと基盤整備(計算資源・データ・人材・手続き)を同時に進める枠組みとして位置付けられる。短期の成果提示を重視し、月次レビューと追随案件の設定で組織横断の実装速度を上げる設計になっている。
【出典情報】
公式リリース
Artificial Intelligence Strategy for the Department of War
War Department Launches AI Acceleration Strategy to Secure American Military AI Dominance
参照情報(報道)
Decrypt
ExecutiveGov