【要点】

・知的財産権の分析を行うパテントベスト(PatentVest)が、宇宙経済に関する最新の分析報告書を公表した。
・本報告書は、ロケット打ち上げに関連する1,450以上の特許家族(Patent Families:同一技術に基づく特許の集合)を調査したものである。
・スペースX(SpaceX)の特許構成から、同社の中核事業は輸送よりもスターリンク(Starlink)に集中していることが示された。
・ブルー・オリジン(Blue Origin)は、将来の地月間輸送(Cislunar)市場において初期の知的財産(IP:Intellectual Property)ポジションを構築している。
・ロケット・ラボ(Rocket Lab)の成長は、自社開発よりも買収によって獲得した知的財産(IP)に強く依存している実態が明らかになった。
・中国の政府系機関がロケット打ち上げ関連の特許申請で世界を主導しており、西側諸国にとって競争上の制約となる可能性がある。
・ハビエル・チャモロ(Javier Chamorro)最高運用責任者(COO)は、公開市場は物語ではなく防御可能な優位性を評価すると述べた。
・本報告書は、投資家が企業の新規株式公開(IPO:Initial Public Offering)への準備状況や競争リスクを判断する一助となる。

【編集部コメント】

宇宙産業の商業化が進む中、技術優位の裏付けとして特許・IPの分析を投資家や企業の意思決定に組み込む動きの一環として位置付けられる。報道や企業発信が注目する企業評価を、特許データで補助線を引く試みといえる。

【出典情報】

公式リリース
PatentVest Releases New Report on the IP Battle Shaping the $1.8 Trillion Space Economy

参照情報(報道)
The Manila Times
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