【要点】
・米宇宙軍(USSF:United States Space Force)の宇宙システム軍団(SSC:Space Systems Command)は、次世代GPS衛星の打ち上げ計画を変更しました。
・対象となる任務は、全地球測位システム(GPS:Global Positioning System)の精度向上を図るGPS III(GPS III)シリーズの衛星打ち上げです。
・当初の計画では、ユナイテッド・ローンチ・アライアンス(ULA:United Launch Alliance)の新型ロケット「ヴァルカン・ケンタウロス(Vulcan Centaur)」が使用される予定でした。
・今回の決定により、スペースX(SpaceX)が運用する「ファルコン9(Falcon 9)」ロケットが代替機として打ち上げを担当することになります。
・この変更はヴァルカン・ケンタウロスロケットの準備状況および全体的な打ち上げスケジュールの最適化を目的として実施されました。
・GPS衛星は、軍事および民間の広範な分野で位置情報や時刻同期を提供する極めて重要な宇宙インフラ(基盤施設)です。
・打ち上げはフロリダ州にあるケープカナベラル宇宙軍基地(Cape Canaveral Space Force Station)から行われる予定です。
・宇宙システム軍団は、複数の打ち上げ提供業者を維持することで、国家安全保障上重要な衛星を確実かつ迅速に軌道投入できる体制を確保しています。
【編集部コメント】
本決定は、米国の国家安全保障宇宙打ち上げ(NSSL)プログラムにおける柔軟な運用体制を象徴する事例として位置付けられます。開発途上の新型ロケットにおける不確実性に対し、実績豊富な既存機を迅速に割り当てることで、重要なインフラ更新を遅滞なく進める狙いがあります。宇宙アクセスの回復力を担保するための戦略的な判断と言えます。
【出典情報】
公式リリース
なし
参照情報(報道)
Spaceflight Now