【要点】
・米国国防高等研究計画局(DARPA:Defense Advanced Research Projects Agency)は、米国のスタートアップ企業であるディフラクション(Diffraqtion Inc.)への支援を決定した。
・本事業の目的は、宇宙空間および地上の監視能力を飛躍的に向上させる次世代の「量子カメラ(Quantum Camera)」を実証することである。
・2026年1月13日の報道によると、ディフラクション社はDARPAから開発資金を獲得し、第2フェーズの研究開発に移行した。
・開発されるカメラは、単一光子検出(Single-photon detection)技術を用いて、極めて低照度な環境下でも高精細な画像を生成する。
・霧や煙などの光学的な障害物(Obscurants)を透過して、隠れた対象物を捕捉する能力の獲得を目指している。
・宇宙領域把握(SDA:Space Domain Awareness)において、静止軌道(GEO:Geostationary Orbit)付近に存在する微小な物体の特定や追跡への応用が期待される。
・地上監視においては、悪天候下での長距離偵察や、背景に紛れた目標の識別精度を大幅に向上させる。
・本技術は、物理的なレンズの大きさに起因する回折限界(Diffraction limit)を打破する可能性を持つ、全く新しいイメージング手法として開発されている。
【編集部コメント】
本件は、宇宙状況把握(SSA)など安全保障用途の観測・解析を、量子センシング(QuantumSensing)と衛星コンステレーションの組み合わせで高度化する取り組みとして位置付けられる。SBIR契約とアクセラレータ参加を通じ、官側ニーズに合わせた実証・運用接続を進める枠組みの一例となる。
【出典情報】
公式リリース
Diffraqtion Raises Pre-Seed to Build Quantum Camera-Enabled Satellite and Telescope Constellations
参照情報(報道)
Breaking Defense
SpaceDaily