【要点】

・ポルトガルは「アルテミス協定(Artemis Accords)」に署名し、同協定の正式な署名国となった。
・米国務省(U.S. Department of State)は、ポルトガルの署名を歓迎する声明を発表し、民生宇宙活動における安全性・透明性・持続可能性の原則への合意として位置付けた。
・NASA(米航空宇宙局)も署名を公表し、アルテミス協定が月や火星などの探査・利用に関する共通原則の国際的枠組みである点を改めて説明している。
・ポルトガル宇宙庁(Portuguese Space Agency/Portugal Space)は、国際協力と安全・持続可能性を重視する立場から、協定署名の意義を整理した。
・報道では、署名を通じて宇宙分野における国際的な信頼性と連携基盤を強化し、宇宙関連産業のプレゼンス向上につなげる狙いがあると論じられている。
・宇宙を「経済・安全保障の基盤インフラ」と捉える潮流の中で、協定参加を国家戦略上の重要な一手と位置付ける見方も示されている。
・一方で、署名はあくまで原則へのコミットメントであり、個別の宇宙計画(衛星、打ち上げ、拠点整備等)の実施や予算措置を直接意味するものではない。
・ポルトガルは、アゾレス諸島サンタマリア島(Santa Maria, Azores)を中心とした宇宙関連拠点整備を既に進めており、今回の署名は国際枠組み面での補強として整理できる。

【編集部コメント】

アルテミス協定への署名は、探査・利用の「ルール形成」に参加する意思を明確に示す動きである。
宇宙産業の育成は、技術や資金に加えて、国際的な相互運用性と信頼枠組みの構築が前提となりやすく、協定参加はその土台を整える意味合いが大きい。
今後は、既に進められている拠点整備や産業政策が、どこまで具体的な事業や国際連携に結び付いていくかが焦点となる。

【出典情報】

公式リリース
https://www.nasa.gov/news-release/nasa-welcomes-portugal-as-60th-artemis-accords-signatory/

https://www.state.gov/releases/office-of-the-spokesperson/2026/01/united-states-welcomes-portugals-signing-of-the-artemis-accords/

https://ptspace.pt/portugal-signs-artemis-accords/

https://www.portugal.gov.pt/en/gc25/communication/news-item?i=portugal-and-esa-invest-15-m-in-the-santa-maria-space-hub

【参照情報(報道)】

https://www.theportugalnews.com/news/2026-01-21/portugal-enters-the-new-space-economy/947028