【要点】

・宇宙分野専門の投資調査会社 Seraphim Space が公表したレポートによると、民間の宇宙テック投資は2025年に 124億ドル に達し、前年比 48%増 と過去最高を更新した。
・2025年第4四半期の投資額は 38億ドル に上り、年後半にかけて資金流入が加速したことが確認されている。
・同レポートおよび関連報道では、2026年も投資拡大が続く可能性 があり、防衛需要と打ち上げサービスが主要な牽引役になるとの見方が示されている。
・投資対象は、衛星通信や地球観測といった運用インフラに加え、防衛関連システムやデータ解析分野の比重が高まっている。
・地域別では米国が投資額の最大シェアを占めており、全体の 約60% を占めたとの整理が紹介されている。
・報道では、中国でも打ち上げや衛星製造分野を中心に投資が流入し、能力強化が進んでいる点が指摘されている。
・市場要因の一つとして、SpaceXのIPOが実現した場合、投資家心理を押し上げる可能性がある との観測も伝えられている。
・もっとも、これらは投資動向の集計と見通しに基づくものであり、2026年の実績は金利環境、地政学リスク、政府調達の進捗などによって変動する余地がある。

【編集部コメント】

投資額の回復と拡大は、宇宙分野が「研究対象」から「実装されるインフラ」として評価され始めた流れを明確に示している。一方で、投資総額の増加が直ちに企業ごとの収益性改善を意味するわけではなく、資金の集中と淘汰が同時に進む局面でもある。2026年は、防衛需要と打ち上げ供給能力という実需に根差した分野に、資金がどこまで持続的に配分されるかが試される年になる。

【出典情報】

公式リリース
Seraphim Space
https://seraphim.vc/wp-content/uploads/2026/01/Seraphim-Index-Q4-2025.pdf

参照情報(報道)
TechRepublic
https://www.techrepublic.com/article/news-space-sector-investment-growth-2026/

Yahoo Finance
https://finance.yahoo.com/news/space-sector-eyes-further-investment-100742183.html