【要点】
・米宇宙軍の宇宙システム軍団(Space Systems Command:SSC)は、静止軌道(GEO)での偵察・監視を担う新コンステレーション「RG-XX」について、2026年2月または3月までに初期契約を締結する計画であることが、複数の専門メディアで報じられている。
・RG-XXは、現在運用されているGSSAP(Geosynchronous Space Situational Awareness Program)の後継に位置付けられ、GEO帯での接近監視・識別能力を拡張することを目的とする。
・SSCは、本計画の調達にあたり、「アンドロメダ(Andromeda)」と呼ばれる包括的な契約枠組みを用い、企業を事前選定した上で、必要に応じてタスクオーダーを発注する方式を採用する方針を示している(IDIQ:無期限・不確定数量契約)。
・米政府調達サイト(SAM.gov)に掲載された公的告知では、RG-XXが**「R=Reconnaissance(偵察)、G=Geosynchronous(静止軌道)」を意味する計画であることが明記されている。
・報道によれば、本計画では、従来の少数・高コストな専用衛星に依存するのではなく、商用技術(COTS:民生技術の転用)を積極的に取り入れた取得アプローチが想定されている。
・提案提出期限が2026年2月12日**と設定されており、評価から契約締結までを短期間で進めるスケジュールが組まれている。
・RG-XXの狙いは、GEO帯における監視・識別能力を柔軟かつ継続的に更新し、脅威環境や運用ニーズの変化に迅速に対応できる体制を構築する点にある。
・現時点では初期契約の段階にあり、選定企業数、初回タスクの内容、具体的な配備構成は、評価結果および予算状況に応じて決定される。
【編集部コメント】
RG-XXは、静止軌道という戦略的に重要な領域において、監視能力を「長期固定型」から更新性の高い運用モデルへ移行させる試みとして位置付けられる。包括契約によるベンダープール形成とタスクオーダー方式は、宇宙領域における脅威の変化に即応するための調達手法として注目される。今後は、要求仕様(機動性、センサー能力、運用コンセプト)と、初回タスクでどこまでの能力が実装されるかが評価の焦点となる。
【出典情報】
公式資料
米国政府調達情報(SAM.gov)
Request for Proposals: RG-XX Geosynchronous Reconnaissance Program
https://sam.gov/workspace/contract/opp/88d72b7181d340cbb206017b3be82e0e/view
参照情報(報道)
Breaking Defense
Space Force envisions rolling awards for new RG-XX ‘neighborhood watch’ satellites
https://breakingdefense.com/2026/01/space-force-envisions-rolling-awards-for-new-rg-xx-neighborhood-watch-satellites/
Air & Space Forces Magazine
Space Force planning new reconnaissance satellites for 2030s
https://www.airandspaceforces.com/space-force-new-reconnaissance-satellites-2030/