【要点】
・米宇宙企業Muon Spaceは、米国ミサイル防衛局(MDA)が進めるSHIELDプログラムにおいて、参加企業の一社として選定された。
・SHIELDは、米本土防衛を目的とする多層型ミサイル防衛アーキテクチャの構築を目指す包括的な取得・開発枠組みである。
・本枠組みはIDIQ(無期限・不確定数量)方式で設定されており、契約上限額は1,510億ドルとされている。
・Muon Spaceは、宇宙システム、センサー、指揮統制(C2)関連技術の提供を担う企業の一つとして位置付けられた。
・同社は、衛星の設計・製造から打ち上げ後の運用までを一体で行う自社基盤「Halo」プラットフォームを保有している。
・このプラットフォームにより、要求変更への対応やミッション投入までの期間短縮が可能になると説明されている。
・MDAはSHIELDを通じ、要件や脅威の変化に応じて、複数企業に対し競争的にタスクオーダーを発注する方針を採っている。
・報道では、Muon Spaceが既に国家安全保障関連ミッションで実績を積みつつあり、その点が選定の背景にあると伝えられている。
【編集部コメント】
SHIELDへの参加は、Muon Spaceが米国のミサイル防衛エコシステムに制度的に組み込まれたことを意味する。
IDIQ契約は受注額を保証するものではないが、構想段階から実装・更新を繰り返す進化型防衛アーキテクチャにおいて、柔軟な供給基盤として重視されている。
固定的な大型システムから、分散型・更新型の防衛構成へ移行する中で、迅速な衛星開発・運用能力を持つ企業の役割は今後さらに拡大するとみられる。
【出典情報】
公式リリース
Muon Space Selected to Support Next-Generation Missile Defense Architecture
(Muon Space)
https://www.muonspace.com/press/muon-space-selected-to-support-next-generation-missile-defense-architecture
参照情報(報道)
Muon Space joins SHIELD missile defense effort with next generation space systems role
(SpaceWar)
https://www.spacewar.com/reports/Muon_Space_joins_SHIELD_missile_defense_effort_with_next_generation_space_systems_role_999.html