【要点】
・米議会は2026会計年度(FY2026)の国防歳出法案において、米宇宙軍(U.S. Space Force)向けに約260億ドルの予算を計上した。
・審議過程では、多層ミサイル防衛構想「ゴールデン・ドーム(Golden Dome)」が主要論点の一つとして取り上げられた。
・議会は国防総省(DoD)に対し、同構想に関する詳細な支出計画およびシステム構成の説明を正式に要求した。
・提出を求められている内容には、全体アーキテクチャ、費用配分、段階的な進捗計画が含まれる。
・これらの報告書は、法案成立後60日以内の提出が義務付けられている。
・一方、宇宙開発庁(SDA)が進める低軌道輸送レイヤー「トランシェ3」については、当初検討されていた削減案が撤回され、約5億ドルの追加配分が認められた。
・MILNET関連の一部計画については、規模縮小または優先度の引き下げが行われた。
・GPS近代化や商業宇宙サービス活用といった既存分野については、概ね従来水準の資金配分が維持、または一部で移行措置が取られている。
【編集部コメント】
本件は、議会が宇宙分野の大型防衛構想を無条件に承認するのではなく、厳格な監督と説明責任を前提として予算措置を行った点に特徴がある。
実績を重ねているSDAの低軌道コンステレーションを維持・強化する一方で、新規構想であるゴールデン・ドームには、費用対効果や全体像の明確化を強く求めた構図が浮かび上がる。
今後は、分散した宇宙関連予算をどこまで統合的に運用・管理できるかが、米国の宇宙ミサイル防衛政策の実効性を左右する重要な論点となる。
【出典情報】
公式リリース
公式リリース:なし(議会審議および報道ベースの情報)
参照情報(報道)
Defense Appropriations Bill for 2026 Funds Space Force at $26 Billion, Presses Pentagon on Golden Dome(SpaceNews)
https://spacenews.com/defense-appropriations-bill-for-2026-funds-space-force-at-26-billion-presses-pentagon-on-golden-dome/
Where’s All the Golden Dome Money Going? Lawmakers Want to Know(Defense One)
https://www.defenseone.com/policy/2026/01/wheres-all-golden-dome-money-going-lawmakers-want-know/